NOVEL 1

【氷と水鏡 /藍日+雛森】
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「悪いね、日番谷君」
「…いや、気にしないでくれ」
言いながら手ずから2杯目のお茶を入れてきた藍染に日番谷の方が恐縮した。
雛森に話があるから後で隊舎に寄ってくれと言われて訪れた先で、当の本人は所用で席を外していた。
すぐ戻ってくるだろうからと藍染にいわれ座ったのだが、それからなかなか帰ってこない雛森を待っているのは居心地が悪く、手持ち無沙汰なので日番谷は出されたお茶を口にした。
五番隊の隊主室でなければさっさと出て行くところだ。

そんなことを思いながらじっとしていると、ふいに。
「…君たちは本当に仲がいいんだね」
「雛森のことか?」
「そう。幼馴染っていいね」
「ああ。…まぁな」
雛森からなにかしら聞いているのだろう。
そう思うと少し気恥ずかしい。

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