1/4ページ目 氷の華がシャリン、と戦場には不似合いな澄んだ音を立てて崩れた。 日番谷の霊力もそろそろ限界に近い。 体が軋むのを感じる。 ―――――もう、ダメなのか。 これが自分の限界なのか。 憎い敵を眼前にして。 流れる己の血が目に入り、視界が悪い。 だが目が霞むのはそれだけが理由ではないだろう。 一瞬、気が遠くなった。 そのときだった。 ――――日番谷。 遠くで声がした。 どこかで聞き覚えのある、懐かしい声だった。 ――――日番谷! 『誰…だ…?』 ――――冬獅郎! 名を呼ばれて、閉じかけた瞳を開く。 すると、そこは自分のよく知る真っ白な氷原だった。 内的世界。 生きるものの存在しない、自分の世界。 斬魂刀と自分以外は誰も入りこむことの出来ない筈のその場所に、男が立っていた。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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