1/5ページ目 日番谷は天井を見つめていた。 あまり見慣れない、救護詰所の天井だ。 今までここで安静にしていなければならないほどの傷を負ったことのない日番谷には、なんだか妙な景色に思われた。 日番谷が目を覚ましたのは、全てが終わった後だった。 心配したのだろう、少しやつれた顔をした自分の副官から事の顛末を聞いた。 そして、とにかく今は安静にしているようにと卯ノ花から厳命されベッドに横になっている。 今のところすることも、出来ることもない。 確かにそれが事実なのだが、もともと何もしないでいるということが苦手な日番谷にはとても苦痛だった。 身体もまだ、儘ならず。 こうしてじっとしていると、ろくでもない事ばかり考えてしまって嫌になる。 自分らしくない、と日番谷自身も思う。 だが一度沈み込んでしまった思考からはなかなか脱することが出来なかった。 目を閉じれば、あの瞬間がまざまざと思い出される。 卍解して藍染を捉えたと思ったと同時に右上半身に走った激痛と砕ける氷。 その後のことは全く覚えていないが、最後に見たあの男の顔は網膜に焼き付いてる。 「………あの野郎…」 藍染は笑っていた。 ――――――笑いながら、オレを斬り捨てて行きやがった。 あのときのことを思い出すと胸がむかつく。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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